同時市場

電力量(kWh)と調整力(ΔkW)を同時に約定する新しい市場方式「同時市場」の導入検討。現在は別々に取引している卸電力市場と需給調整市場を統合する構想。

前提この制度の基本的な仕組み(開く)
現在はスポット市場と需給調整市場が別々に約定している。同時市場は両方を一体で最適化する方式で、2025年10月の第二次中間取りまとめで導入方針が固まり、設計の第1フェーズに入っている。

主な政策・制度の論点(6)

段階:決定取りまとめ審議中検討予定公表/ 各論点は「要するに」→「現状」→「経緯」の順に詳しくなります
▶同時市場で発電事業者にどこまで入札を義務づけるか取りまとめ
要するに原則、発電余力の全量を電力と調整力に入札する義務を負う。自ら計画する電源や相対契約分は任意だが、情報の登録は全電源に求める。

問い同時市場(電力量kWhと調整力ΔkWを同時に約定する新方式)で、発電事業者にどこまで入札と情報登録を義務づけ、自ら起動を決める「自己計画電源」や相対契約に基づく市場外供給にどの範囲で裁量を認めるか

現状(2026-06-29 時点)
第二次中間取りまとめでは、発電事業者は原則として発電余力の全量を電力と調整力の両方に入札する義務を負うとされた。発電余力の考え方は現行制度(自社供給力から自社想定需要・予備力・入札制約を差し引いた残り)から変更され、予備力分も含めた全量の供出を求める。調整機能がある電源は売り入札があれば自動的に電力と調整力の両方に入札があったものとして約定処理される。入札義務は前日市場と時間前市場に適用され、直前市場の入札義務の内容と対象事業者は今後検討。一方で、発電事業の予見性と中長期取引との整合性を確保する観点から裁量を残し、続きは登録で読めます
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経緯(会議ごとの記録・5 件)と分類
分類:テーマ 同時市場 / 電源・設備 火力水力太陽光陸上風力系統用蓄電池揚水オフサイトPPA / 市場・制度 同時市場需給調整市場卸電力市場 / 論点種別 参入要件市場設計
  • 2026-06-29第24回 同時市場の在り方等に関する検討会 資料5 審議中
  • 2025-10-15第二次中間取りまとめ 取りまとめ
  • 2025-08-28第19回 同時市場の在り方等に関する検討会 資料3 審議中
  • 2025-04-22第15回 同時市場の在り方等に関する検討会 資料3 審議中
  • 2025-03-24第14回 同時市場の在り方等に関する検討会 資料3 審議中

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「現状」は経緯全体から書き直す上書き型、経緯は追記型。一次資料のみを根拠とし、二次情報は経緯に入れません。

▶同時市場で前日・時間前などの市場をどう組み合わせるか取りまとめ
要するに週間運用・前日・時間前・直前の4つの仕組みを設ける。時間前は1日3回程度を基本に、ザラバ市場の併存も検討。開催時刻などは詳細設計で決める。

問い同時市場(電力量kWhと調整力ΔkWを同時に約定する新方式)として、週間運用・前日市場・時間前市場・直前市場をどう組み合わせ、開催回数・取引単位・既存のザラバ市場との併存をどう定めるか

現状(2026-06-29 時点)
第二次中間取りまとめでは、実需給の1週間前からゲートクローズまでの需給運用を最適化するものとして4つの仕組みを設けることとされた。①週間運用:実需給の1週間前から前々日までに揚水発電の運用や起動に長時間を要する電源の起動を行う仕組み。毎日翌日から1週間を対象とした起動停止計画を行い、送配電事業者による起動指令に加え、同時市場運営者が経済性の観点から起動通知を行う仕組みも設ける方向で検討するとされた。②前日市場:翌日24時間を48コマに分割し、電源の起動停止計画・出力配分を行う電力・調整力の取引市場(スポット市場と需給調整市場を代替)。続きは登録で読めます
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経緯(会議ごとの記録・6 件)と分類
分類:テーマ 同時市場 / 電源・設備 火力水力揚水系統用蓄電池太陽光陸上風力 / 市場・制度 同時市場卸電力市場需給調整市場 / 論点種別 市場設計スケジュール
  • 2026-06-29第24回 同時市場の在り方等に関する検討会 資料5 審議中
  • 2026-06-29第24回 同時市場の在り方等に関する検討会 資料4 審議中
  • 2025-10-15第二次中間取りまとめ 取りまとめ
  • 2025-10-15第二次中間取りまとめ(4.1 約定結果の通知・公表) 取りまとめ
  • 2025-08-28第19回 同時市場の在り方等に関する検討会 資料3 審議中
  • 2025-04-22第15回 同時市場の在り方等に関する検討会 資料3 審議中

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▶同時市場の電力と調整力の価格はどう算定されるか取りまとめ
要するに電力は需給均衡点の増分費用、調整力は逸失利益から算定する単一価格とする。上限価格や入札規律の要否は詳細設計で検討する。

問い同時市場(電力量kWhと調整力ΔkWを同時に約定する新方式)の電力価格と調整力価格をどの方法で算定し、入札価格の規律(コストベースか、上限価格を設けるか)と市場監視をどう定めるか

現状(2026-06-29 時点)
第二次中間取りまとめでは、電力(kWh)価格は、発電費用を最小化するように電力と調整力を同時に確保した電源態勢のシャドウプライス(系統全体で1kWh追加出力したときの価格=需給均衡点の電源の増分費用)とし、シングルプライスとした。前日市場から直前市場まで共通の算定方法とする。この方法では起動費や最低出力費用を織り込む方法や約定電源のうち最も高価な電源の限界費用を価格とする方法より市場価格が低くなると想定され、また増分費用は外気温等で左右され常に正確な算出ができるわけではないため、増分費用カーブに一定程度のリスク(+10%程度)を織り込むことを可能とした。調整力(ΔkW)価格は、続きは登録で読めます
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経緯(会議ごとの記録・5 件)と分類
分類:テーマ 同時市場 / 電源・設備 火力水力系統用蓄電池揚水 / 市場・制度 同時市場需給調整市場卸電力市場 / 論点種別 価格上限市場設計
  • 2026-06-29第24回 同時市場の在り方等に関する検討会 資料5 審議中
  • 2025-10-15第二次中間取りまとめ 取りまとめ
  • 2025-10-15第二次中間取りまとめ(6.7 取引規律・監視) 取りまとめ
  • 2025-08-28第19回 同時市場の在り方等に関する検討会 資料3 審議中
  • 2025-03-24第14回 同時市場の在り方等に関する検討会 資料3 審議中

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▶同時市場で回収できない起動費等は誰がどう負担するか取りまとめ
要するに市場価格で回収できない起動費等は電源ごとに個別に補填する。費用は小売電気事業者に応分の負担を求め、算定方法の詳細は今後詰める。

問い同時市場(電力量kWhと調整力ΔkWを同時に約定する新方式)で、市場価格では回収できない電源の起動費等をどこまで個別に補填(アップリフト)し、その費用を誰にどう負担させるか

現状(2026-06-29 時点)
同時市場では電源の起動停止・出力配分を発電費用の最小化で決め、価格は需給均衡点の増分費用(シャドウプライス)とするため、約定した電源の起動費や最低出力費用が市場価格を通じて回収できない場合が生じる。第二次中間取りまとめは、この未回収部分を電源単位で個別に補償する仕組み(アップリフト)を設けることとした。考え方として、ブロック入札で起動費を上乗せして対応すると設定方法次第で不落となり、代わりに高価な電源が稼働して非効率になり市場価格も高くなるため、続きは登録で読めます
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経緯(会議ごとの記録・5 件)と分類
分類:テーマ 同時市場 / 電源・設備 火力水力揚水 / 市場・制度 同時市場卸電力市場需給調整市場 / 論点種別 精算・ペナルティ市場設計
  • 2026-06-29第24回 同時市場の在り方等に関する検討会 資料5 審議中
  • 2025-10-15第二次中間取りまとめ 取りまとめ
  • 2025-10-15第二次中間取りまとめ(6.4 アップリフト) 取りまとめ
  • 2025-04-22第15回 同時市場の在り方等に関する検討会 資料3 審議中
  • 2025-03-24第14回 同時市場の在り方等に関する検討会 資料3 審議中

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▶同時市場はいつ、どこまで導入を進めるか審議中
要するに導入は段階的に判断し、要求定義の段階を経て最終決定する。現在は業務設計の段階で、開設時期は決まっていない。

問い同時市場(電力量kWhと調整力ΔkWを同時に約定する新方式)は、いつ、どの段階まで導入を進めるか

現状(2026-09-14 時点)
導入は「決定」ではなく段階的な判断プロセスとして整理されている。2025年10月15日の第二次中間取りまとめで制度の骨子が固まり、導入準備は第1フェーズ(業務設計)・第2フェーズ(要求定義)・第3フェーズ(システム開発)・第4フェーズ(事業者連携・最終準備)・第5フェーズ(導入)の5段階とされ、第2フェーズの検討結果を踏まえて同時市場の導入を最終決定する。第1・第2フェーズは資源エネルギー庁と広域機関が事務局となり、企業秘密に関わる検討があるため非公開の会議体で詳細検討し、重要論点と進捗を公開の検討会で議論する。2026年度は第1フェーズとして、続きは登録で読めます
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経緯(会議ごとの記録・6 件)と分類
分類:テーマ 同時市場 / 電源・設備 系統用蓄電池揚水火力 / 市場・制度 同時市場需給調整市場卸電力市場 / 論点種別 スケジュール市場設計
  • 2026-09-14第25回 同時市場の在り方等に関する検討会(資料3・4) 審議中
  • 2026-06-29第24回 同時市場の在り方等に関する検討会 資料3・4・5 審議中
  • 2025-10-15第二次中間取りまとめ 公表
  • 2025-09-22第20回 同時市場の在り方等に関する検討会 資料3 審議中
  • 2025-08-28第19回 同時市場の在り方等に関する検討会 資料3 審議中
  • 2025-02-19第13回 同時市場の在り方等に関する検討会(第20回資料3の記載による) 審議中

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「現状」は経緯全体から書き直す上書き型、経緯は追記型。一次資料のみを根拠とし、二次情報は経緯に入れません。

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